2018年12月30日

年末もめでたし

プチ山仲間であるN君が、周術期認定看護師試験に合格したという。試験直後は自信がないとのことだったので心配していましたが、結果往来でよかったと思います。おめでとうございます。私の勤務先のPatient Flow Management(PFM)部門が軌道にのり始めてゆく時期で、その構築、発展にも寄与されると思います。

 私はPFMにおいては、定型的で並存症のあまりないケースのマネージメントと重症例マネージメントを両立させる必要性があると考えます。前者は効率的運用を主眼とし、患者さんにより負担なく医療を受けていただくため、後者においては(周術期)管理チームの介入により、合併症なく退院いただくことを主眼としています。後者は患者さんにとって大きいメリットがあるだけでなく、病院、さらに医療経済にとっても好影響をもたらします。入院期間の短縮そして医療資源のセーブができるからです。周術期認定看護師は特に後者において力を発揮することとなります。

 重症の予定手術患者さんの評価は術前、おそらく手術の12か月前にPFM部門において周術期管理チームが行うこととなると思います。ここで評価を行う基準は耐術能ではなく、耐周術期能、すなわち十分なADLを伴って退院、そして普段の生活に戻れるための客観的指標と考えます。これを上げるために、術前、術中、術後の介入手段や方法をチームで協議する必要性があります。特に術中、術直後は重症患者さんのケアにおいて集中しなければならない期間といえます。

手術室看護師ベースの周術期認定看護師にとって、術中のケアは得意分野だと思いますが、術直後、それも重症患者のケアはあまり得意でないように見えます。私見ですが、これを解決する一つの手段として手術室出身の周術期認定看護師にもサージカルICUのケアに携わっていただくことも挙げられると考えます。手術をよく知っている周術期認定看護師の視点や技術はサージカルICUにおいて大きな力を発揮すると思います。手術に関する詳細な知識をサージカルICUスタッフ間で共有することにより、より綿密な病態把握が可能となりますし、外科的処置を必要とする急変時には、介助において強力なリーダーシップがとれると考えます。

 

 まだまだ彼ら、彼女らの夢は広がるでしょうが、来年の楽しみにしたいと思います。本当におめでとう。

 

                        平田 学

 



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2018年12月06日

江南の秋

 今年も師走に入り、1か月を切り、今年の春より来年の春の方が近くなりました。春といえば、江南の春という詩があったと思いますが、その中国の江南でも、ましてや私の生まれ育った愛知の江南でもなく都会の江南を見てきました。

 私自身、食に固執する方なので韓国料理に興味をもっていました。しかし、年中おなかゆるゆるキャラを知っているまわりからは、ニンニク及び唐辛子がきつくて先生は必ずおなかを壊しますよと警告されていました。負けず嫌いの私は、まず辛さ対策として毎日デスソースで耐性を作り、ニンニクをふんだんに使っていることで有名な焼肉はやしを利用(赤白まぜまぜが絶品です。家で鉄板焼きにするなら赤白の上に大もりのニラもやしを山盛りにし蒸し焼きにしたい)し、ニンニクに耐性を作りました。

 

 いざ対決です。一日目はドラマでよくでてくる豚足。南大門で食べましたが、日本で食する量の5倍はあろうかという量。スライスされていていろんな部位が入っています。これを生ニンニクスライス、ゴマの葉、キムチとともにチシャでまきコチュジャンをつけて食べる。入れるものの種類や比率を変えることにより、味にバリエーションが出て美味、すべて完食。

合わせて飲むには焼酎がよいのですが、ビールより安く、日本で飲む値段の1/4ほどで驚きました。
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 サムゲタンを食べない手はないので、食しましたが、私たちが訪れた店のそれは医食同源という言葉が似合うサムゲタンでした。スープはよき塩梅の優しい味ですが、詰められているニンジンはみたこともない大きさで、棗もごろごろ入っていました。私は生ニンニクとともにこれらの漢方薬そのものをバリバリと食べましたが、同じようにした相方は胃を壊したようです。ここではマッコリのボトルを一本。朝は粥を食べましたが、その付け合わせがきれいで食べるのがもったいないほど。なぜだかおせちが食べたくなりました。DSCN0607

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 江南の秋は日本より1か月ほど早く、ビルに映える赤黄色は不思議な風情がありました。スイーツも上品な味で、山の手感を感じました。
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 山も観ました。日本の山とは違いますが、松とのコンビネーションに吉兆を感じました。そのおかげか、帰国後、二人のM先生の指導医合格を聞きました。これで、次年度は指導医4、専門医5の管理体制で臨め、一人当たり500症例の枠組みをクリアできそうです。DSCN0610

 私にとってジャジャメンの黒色よりショッキングなものは帰国時に訪れました。当日は北風だったので仁川を北向きに離陸しました。漢江河口の向こう側は北朝鮮側と認識していたので、おそらく離陸直後、伊丹の北向きの離陸機がすぐに左旋回するよう可及的速やかに右旋回し、休戦ラインを回避するものと思っていました。ところが離陸上昇後すぐにレベルオフしそのまま直進しています。わたしは左側の席にすわっていたので、眼下にまさしく北朝鮮の海岸線が見えています。大丈夫かいなと感じた時点で右旋回、悠然とソウル市街上空を通過した後、朝鮮半島を横断してゆきます。この間、機内は和みの雰囲気、焦っていたのは私ひとりでしょうか?とある国との国境線ならスクランブルを受けていたかもしれないと感じました。

 

 第2回目の講義は筋弛緩薬についてと決めていますが、何とか本年中には施行したいと思っています。自身の復習を含め作っていると、神経筋生理学の細かい点にまで目移りしてしまいなかなかまとまりません。蛇足の足に蛇足がつきそうです。

 

                  平田 学

 

 



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2018年11月14日

もうひとつの日曜日

 日本麻酔科学会の麻酔導入時気道管理アルゴリズムによれば、イエロゾーンにおいて声門上器具による換気が困難な場合、輪状甲状膜穿刺あるいは切開が必要となります。迅速かつ確実な手技を遂行するためには、施行者だけでなく介助者の手技理解も重要となります。また麻酔器付属人工呼吸器の設定多様化に伴い、手術室看護師にとってもその換気メカニズムにの習熟は必要と考えます。

  来年の話をしてももう鬼が笑わない時節となってきましたが、来る1月の後半に豚標本の喉頭・気管・肺を用いて、主に手術室看護師向けに輪状甲状膜切開及び各条件下人工呼吸下の肺動態観察(各設定下に肺の観察をしてみる、あるいは吸引等の処置により肺の形態がどう変化するかを観察する)をウェットラボとして施行したいと考えています。外科的緊急気道確保に慣れるとともに、PCVPEEPの意義につき学べる機会にしたいと思います。

 先週日曜は気分転換のため、大和路を歩いてみました。行ってみたいと思っていた山の辺の道、日本書紀にも書かれています。天気もよく快適でした。

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 古墳群も見られ、京都とは全く違った景色。路地ものの野菜や果物が安価な値段で並べられています。

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 木々は紅葉を迎えつつありました。
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大和路の山端はとてもやさしい曲線をしています。
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大和三山がまた登りにおいでと言っているかのようです。
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 天理から桜井まで寄り道をしながらでしたので、20km程歩き, よい負荷になったと思います。

プチ登山にむけ、少しずつリハビリ中です。

 

                        平田 学



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