2020年05月18日

若芽の成長1

  フレッシュマン先生の成長を示してゆきたいと思います。
2先生間にばらつきがありますので、補正をするとともに、基準数を超えて経験してゆくよう配慮したいと思います。
                           平田 学
5・15


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2020年04月26日

新星の時代

 うちに来てくれたフレッシュマンの2人ですが、予想以上に頑張ってくれていると思います。最初はおぼつかなかった硬膜外腔穿刺も簡単な症例では、見守るだけでできるのが大半になっている気がします。昨年度までは、真夜中の解離の管理も私たち爺医が一人で対応しなければならなかったのですが、今は2人がフロントラインに立ってくれて、私たちの負担が減っているよう思います。部員も2人をしっかり教えようとやる気を出してくれており、部内の結束が強くなっていると思われます。学会はWEB開催となり、これはもちろん初めてのことですが、彼らにとっては激動の時代に麻酔科の門をたたいたということになるのでしょう。だからこそ彼らをしっかり育ててゆく必要性があるのだと思います。半年ほどで特殊症例の経験はできそうなので、もともとの研修計画に比べ、1年程早そうと予測しています。であれば、心臓麻酔の独り立ちに備え、人工心肺の知識習熟を中心とするME研修を挟むのも手だと考えています。

 時代は変わるのでしょうが、その時代という言葉を題名とした曲に再び心が打たれます。中島みゆきさんは30年以上も前に今のこの状況を見通し、エールを送る曲を作っていたのでしょうか?悲しみやつらさの先に必ず再生があること。その悲しみやつらさを無駄にするのではなく、皆で共有して前向きの力に変えていこうという強いメッセージを感じます。聞いているとこの時代の変換期を耐え抜いてゆく元気が湧いてきます。地上の星は20年前。その歌詞も価値観が根本的に変わる激動の時代を予言しているかのよう。先導するべき主義あるいは価値観がすでに天にない(すでに意味を持たなくなっている)のに皆はまだ空虚な空を見続けていること。今後探すべき星(主義、価値観)は地上すなわち私たちの身近あるいは私たち自身にあると。私たちに対する警告と進言のように思えます。中島みゆき予言者説は眉唾ですが、言葉というものはこれほど強いメッセージ性を持つものだと再認識しました。
 新人二人は私たちにとってはまばゆい新星です。新星が成長し、太陽の時代となり、周りを明るく照らしてくれるまで、しっかり見守りたいと思います。

                         平田 学

 

 



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2020年03月07日

ミクロの決死隊

 臨床麻酔を行う上では、普段はあまり感染症学、特にウイルス学を重要視することがないのですが、現在の医療現場を取り巻く状況を考えると、復習の必要性があります。そもそもコロナ等風邪症候群を引き起こすウイルスはどこから侵入するのか?いきなり下気道から入り込んでくるわけではなく、上気道粘膜からです。そのためそのバリアとして私たちは鼻を活用していると考えられます。普段の私たちが健康でいる間にも鼻粘膜や咽頭粘膜で、ウイルスと私たちの防御機構が戦闘を続けていると考えます(ミクロの決死隊?)。まずウイルスにとって、最初の防御壁となるのは何か?鼻汁(鼻汁)でしょうか?緑膿菌も鼻汁に類似したバイオフィルムを作り、保護外套としているのですから、鼻汁のねばねばも物理化学的な保護効果があるものと考えます。鼻汁内には抗ウイルス作用を持つといわれるラクトフェリンやNOが含まれています。適度な運動は感冒予防となるともいわれますが、運動により呼気中のNOは増えますからあながち間違いでもないのかもしれません(NOのタイプにもよると思いますが)。ウイルスが上皮にとりつくには細胞表面の受容体が必要そうです。宿主側の反応としては、Toll様受容体を介しウイルスの一部をPAMPsと認識し、サイトカインの放出とそれに引き続く細胞性、液性免疫の活性化がおこるものと考えます。この反応が十分であれば、ウイルスのコピー放出を抑制し、下気道感染を防止する可能性を高めるものと考えられます。下気道となると上皮が組織生理学的に上気道と異なりすぎていて、もちろん同様には考えられないのが悩ましいところと思います。

では上記の抗原提示→認識→免疫応答を増強させるのに手っ取り早い方法は何かと考えると、単純に局所体温の上昇を考え付きます。また粘膜上でのウイルスの侵入量を減少させる簡便な方法として加湿が挙げられると思います。ということは上気道におけるウイルス感染防止の最も安価な方法は上気道の加湿保温という、当たり前の結論になりそうです。現況のマスク不足を鑑みると、マスク以外での上気道加湿加温保護を考えた方がよいのではと個人的に思います。

      平田 学



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