弥生初抄読会ポジションレポート

2014年03月11日

西山に紅雪頂く春遠し

久しぶりにICUの当直業務を遂行しました。準夜帯には心外術後の抜管。しかしその後はスタッフが気を遣ってくれたせいか、眠れないことはありませんでした。ただ睡眠が断片化されているので、変な夢を何回もみました。高校時代の記憶と大学時代の記憶のfusion。時間の整合性が全くとられていない。夢を計16000回以上みているはずなのに、不自然と感じないのは不思議です。

 愛知県には私立の有名進学校が複数あります(自分で言うのはこっぱずかしいですが)。最も有名なのは東海高校。今でしょの林先生が最近の有名出身者ですが、他にも著明な有名人を多く輩出しています。私は滝高校の方。中学も併設する一貫校で、私自身は中学より、通学していました。愛知県北西部の江南市にある学校で、当時は畑に囲まれた自然豊かな環境でした。

 夢の始まりはおそらく高校時代、真昼間。おそらく試験帰りでしょうか?僕は同じ市内に住んでいたので、自転車通学のはずでしたが、なぜか駅から電車で帰宅しようとしている。それも高校の直近の駅は名鉄犬山線の江南駅のはずですが、乗り込む駅は愛知県から木曽川を渡った新鵜沼駅。不思議と駅には人っ子ひとりおらず全くの静寂です。数学が苦手だったので、明日の数Ⅱの試験はいやだなーと暗い顔で、真っ赤なパノラマカーに乗り込みます。そして電車が発車するとすぐに電車と車が入り乱れる犬山橋へ、橋をわたるとなぜか犬山遊園駅に到着するのではなく、現名鉄名古屋駅、昔の新名古屋駅。駅に到着する前に比較的長い地下トンネルに入ります。23分程度と思いますが、トンネルを抜けると新名古屋のホームのはずがまた新鵜沼駅。次はパノラマカーではなく北アルプス号に乗車。犬山橋を渡るとまた地下トンネルへ。これを3サイクル程繰り返したところで、PHSのコール。呼吸器設定を確認くださいとの依頼。

 対応を行い、心外、外科患者さんへの輸液、輸血指示をした後、再び就眠。今度は北陸自動車道の敦賀あたり。車を運転しています。私の出身大学は福井大学ですが、もちろん田舎にありますので、車の所有はほぼ必須でした。帰省にはほぼ車を使っていました。おそらく冬休みが終わる寸前。敦賀トンネル手前は夏の天気。トンネルを抜けると、雪景色、雪の足羽川鉄橋なぜか車に乗っていたはずなのに、昔の特急しらさぎに乗っています。福井駅に到着すると高架駅ではなく、右手に木の改札口のある昔の福井駅。駅の改札を抜けると、なぜか北陸道で車に乗車しており、敦賀トンネルの手前。同じようにトンネルを抜けると雪の足羽川鉄橋。今度は新しいサンダーバードに乗っています。到着した福井駅は高架駅。階下に降り、改札をでたところで目が覚めました。4時過ぎです。

 これらは何を私にメッセージとして送っているのか。

 私は愛知県で暮らした期間は18年、福井で8年、京都で22年。京都での生活が最も長くなりました。愛知が地元という感じはかなり薄れ、福井への愛着もかなり薄れてしまったのは否めないでしょう。むしろ愛知県についてはあまりにも現在住んでいる京都と環境も風習もちがうので、失礼ながら距離を置きたいと潜在的に思っていたのかも知れません。

 ただ今回の夢を考えると、自身の思考の潜在部分を形成するものとして、地元愛知での経験や就学先の福井での思い出がかなりの部分を占めていることの裏返しかもしれません。

そうするつもりは自身では全く自覚はありませんが、離れよう、離れようとする気持ちがあっても奥深い部分では強く、愛知や福井とつながっているということなのでしょう。それは夢の最後がサンダーバードで新しい福井駅到着という夢のなかでの体験に象徴されているのでしょう。

結論的には自身の出身地、愛知県や出身校の滝高校(学園)、就学地の福井県や出身大学の福井大学、およびそれらとのつながりについてもっと重要に考えなさいよという、自身の潜在意識からのメッセージととるべきなのかもしれません。

 

  さて直明けの時間をどう使うか?バッカス先生は洒落乙なランチによく行ってらっしゃるそうですが、委員会の資料作り、学会への提出資料作り等がありますので、昼間は事務的な仕事をしなければなりません。

 今年はこんなに雪がふったのに、私自身はデューティーフリーの休日に降雪日があたったことはありませんでした。何がいいたいのか?私自身の冬の醍醐味はウインタースポーツではなくて、雪見酒なのです。残念ながら今年はこの機会がありませんでした。今日は雪こそありませんが、行く冬を惜しんで、立山にカワハギのさしみでもお供させようと思います。

 

                         平田 学

 



mh5963ya at 10:20│Comments(0)

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