始発前の築地S島攻防戦

2014年04月20日

深夜の医療安全

 今週の金曜日も抄読会はスキップ。夜は全体医局会。懇親会ではだいたい同じ学年がテーブルに座るため、普段なじみのない診療科の先生方の学年を確かめるチャンスでもあります。また新任の先生方の紹介があるので、タレント性確認の場も兼ねています。

 懇親会に先だって総会がありました。ここでは医局会として取り組むべき課題を検討する場。私が申し入れさせていただいた、保育園契約の有限期間内取得とMEの増員案件について賛同を得ることができました。ありがとうございました。医局会としてはこれらを進めて行くよう上申していただけるとのことでした。

 懇親会では研修医の先生方とも話をしました。麻酔科志望の先生もおり、少し安心しました。なかには手術室麻酔に興味のある硬派の先生もおり、彼らのニーズに答えられるよう研修システムの強化が必要と痛感しました。

 明日は手術室運営委員会の小委員会。議案として縫合針紛失時マニュアルにつき提示したいと思っています。Nothing Left Behind: A National Surgical Patient-Safety Project to Prevent Retained Surgical Items にはA needle Algorithmが示されています。針の種類を大きな(>15mm)と小さなものに分類していますが、これは17mm未満の針には術後有害事象を引き起こした報告がないこと、10mm以下の針は単純レントゲンでほぼ見つけ出せないという理由からです。いずれにしろ探索後に発見できなければ患者にすぐにdisclosureすべきと述べています。

 日本の事情とは少し異なるかもしれません。私が進めたいのは、第一にoperatorと機械出し看護師の間で、針の受け渡し、受取り時に針帰りましたよ→針ありますの口頭確認を恥ずかしがらずに徹底すること。一時紛失例では声出しが遂行されていなかった事例が多いように思われます。第二に、紛失時には状態がゆるせば操作を止めて、すなわち緊急タイムアウトを実施すること。見つからない場合、基本的には麻酔覚醒させず、状態が許せば手術終了後も一定時間捜索を行う。それでも見つけられなければ、患者家族に説明を行うことです。CTは単純レントゲンより針のdetectionに関しsensitivityが圧倒的に高いと言われています。ただ患者の状態が良くなければCT室への搬送はリスクを伴うため十分なICと検討が必要となります。

 気になるのは術中の器具等の破損脱落。大蔵らは腹腔鏡手術時に針の先端部が破損脱落し回収した症例を提示しています。腹腔鏡手術は視野が狭く脱落した針を探査するのは容易ではない上に、針先部分の大きさでは単純レントゲンで映らず、CTが必要となると考えられるます。従って知らずに脱落して術後に判明するケースは開腹術より高確率となると考えられます。

 当院では閉創前に一種のタイムアウトであるカウントアウトを施行しています。上記をできるだけ防止するためにはカウントアウト時にもう少し時間をかけ、器具や針の破損がないかを丁寧に確認する必要性があると考えられます。

 

話は戻りますが、懇親会後は他科の先生方と飲み直し。そしてラーメンが食べたいとの総意でたかばしの第一旭へ、12時過ぎというのに30人程並んでいました。あきらめて4人でいつもの木屋町の大豊ラーメンへ。餃子+チャーシュメン with Beerでしめて帰宅しました。珍しくいつもの大豊時間より3時間も早く1時に。この3時間が私自身の医療安全につながるかもしれません。

                        平田学 



mh5963ya at 10:16│Comments(0)

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