テーラーメイド 大文字焼きではありません。送り火です。

2014年08月13日

術後疼痛懇話会

8/8は術後疼痛懇話会に参加しました。盛況だったらしく定員を上回るほどであったと。当科からはF先生が硬膜外麻酔の術後鎮痛効果についての臨床研究について演題を出しました。後ろ向き研究なので、フロアから方法についての突っ込んだ質問がありましたが、F先生、大学のA先生の援護もあり、何とか切り抜けました。ミニレクチャーは疼痛緩和医療部のU先生acute pain serviceについての概論とトピックスについてのお話が前半戦。コントロール困難な術後痛へのトラムセットの使用にについては、慢性疼痛に対する対処薬という認識しかないので、目からうろこの話でした。後半では留学していらっしゃったMGHでの話をはなされました。建物を含め、すべてがアメリカンサイズで、まさにメガという形容に値するものでした。特別講演は鹿児島から来ていただいたH先生。術後遷延痛と創傷治癒についての話。H先生のお話によると、術後疼痛コントロール結果は、ある意味術中疼痛コントロール結果の投影であると。すなわち術中鎮痛の質が低ければ、それが術後の侵害受容性疼痛に関連し、状況においてはそれが神経因性疼痛をも惹起し、これらが術後遷延痛の主な要因になりうるとのこと。従って術後の局所での炎症抑え、まず侵害受容性疼痛を抑制することが肝要となるようです。硬膜外麻酔が奏功すると、確か脾臓の副交感神経終末が刺激され、抗炎症性マクロファージが活性化されるというような話があったと思います。H先生によると、神経ブロックや硬膜外麻酔は副交感優位とするため、創部局所での炎症性マクロファージの誘導を抑え、抗炎症性マクロファージの誘導を促進し、局所炎症を鎮静化するとのことです。これにより、侵害受容性疼痛が抑えられ、ひいては術後遷延痛の発生頻度を抑えるものと考えられます。

 ざっくりと考えてみると、硬膜外を併用した症例で、術中の効きがよかったケースは術後CRPが低く、SIRSスコアも陰性となる印象が確かにあります。生命予後に麻酔が関わる部分としては、麻酔法もあるでしょうけども、その質にも左右されるのでしょう。

 

                            平田学



mh5963ya at 06:15│Comments(0)

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