2014年09月06日
昨日はラボラボ
昨日の医局会の抄読会、どちらかというと勉強会という形でした。O先生による最近の周術期抗凝固薬について。ワーファリンに比しての有意性であったり、硬膜外カテーテル挿入、抜去管理の注意点等につき細かくレクチャーしてもらいました。麻酔科医は術前経口抗凝固薬の中止時期や術後再開時期について管理チームの検討に参画すべきであるし、中止期間中の血栓性疾患のリスクについては共有しなければならないと考えます。
夕方からは院内ワークショップが目白押しでした。手術室内では心臓血管外科主催で、ブタ心臓を使ったウェットラボ、専攻医にとっては僧帽弁の構造をじかにみるチャンス。TEE所見との対比ができたそうで、参考になったそうです。その後は救急カンファレンスルームで救急科、麻酔科共催のブタの気管を使ったウエットラボ、O先生に仕切り役でした。穿刺セットを用いた外科的気道確保についてのハンズオンセミナー。気管前面には豚皮をはりつけているため穿刺時の感覚もリアル感があります。応募40人に対して60人以上が集まりました。40例程の用意であったため、あぶれた人は隣の部屋で、マックグラスを用いた気管挿管のワークショップに参加してもらいました。
聞くところによると、整形外科脊椎チームも院外セミナーを催していたようです。但しこちらはワイン付きだったそうです。
昨日他のブログをみていたら面白いものがありました。”女医の仕事&家庭の両立日記”
この中に心臓麻酔あるいはTEE習得の研修先としてどのレベルにあるかをチェックするスコアシートがありました。以下抜粋、改変ですが
1.年間心臓手術症例数
A.300件以上
B.200-300件
C.100-200件
D.100件未満
2.心臓手術の内容
A.成人、小児とも
B.成人全般
C.小児のみ、成人の特定の分野のみ(CABG専門など)
3.TEE指導者の保持資格
A.NBE(National Board of
Echocardiography 現在日本国内には23名)取得
B.JB-POT取得
C.TEEに関する資格なし
D.質問すると「資格なんてバカらしい」「麻酔そのものには関係ない」などと逆切れ
4.心臓麻酔指導者の直近実績
A.英文筆頭原著論文あり
B.和文筆頭原著論文もしくは英文症例報告あり
C.学術論文の筆頭著書なし
D.筆頭著書なしだが国際学会には毎年出席している
5.研修中の扱いは
A.常勤医ボーナス&社会保険あり
B.非常勤日々雇用だが社会保険はある
C.日雇い、保険なし
D.無給
Q6.手術室に常設されているTEEは
A.Phillips社5000以上もしくはAquson社Sequoia
B.A以外(Alokaなど)
C.常設されているTEEシステムはない
A=2点、B=1点、C=0点、D=-1点とし加算するそうで、10点以上は研修の価値あり。5点以下は話にならないそうです。
こわごわですが、うちは?
1.C
2.B 3.B 4..B
5.A
6.A 0+1+1+1+2+2=7
10点を目指すならまず私達がNBEを頑張ってとり、1年に1回は英文論文を必死のパッチで書くことでしょうか、これで2点加算。あとは心外の先生。あと50件程開心術を増やしてもらってこれで1点加算、めでたく10点となります。
本日は地方会参加のため大阪出陣です。ぼくは元気のいい”フナッシー“より活気のある”ビニッシー(天満市場周辺にあるビニールシートでデコレーションされたお店)”のほうが好みです。余裕があれば、市場周辺で一杯やってから帰りたいと思います。
平田学