科挙と大三元学会連荘

2014年09月20日

FDHって何の酵素名だったけ?

昨日の勉強会はI先生の褐色細胞腫。臨床経過を示しながら解説してくれました。手術操作により循環動態が変化しますが、フロートラックを用いればより細やかな対応ができると。さらにプリセップカテーテルを用いればリアルタイムにSVRIが計算できますが、必ずしも同カテーテルが必要かどうかはわかりません。うちではちょっと大胆ですが、ビジレオモニターのCVPデフォルト値を0mmHgにしてあり、カテを入れてCVP値を得なくてもおおまかなSVRIの変化を知ることができるよう設定してもらっています。

本題に戻ります。もちろん昔から言われていることですが、副腎静脈の結紮がすすんでいけばそのタイミングでカテコラミンの補充が必要になることを強調していました。アドレナリン産生型ではアドレナリン中心、ノルアドレナリン産生型ではノルアドレナリン中心といったように。ちなみにドーパミン産生型もまれにあるそうですが、その場合、術前低血圧をきたす症例もかなりあるそうです。

彼は言及しませんでしたが、paraganglioma、褐色細胞腫症候群には遺伝子背景があることが多く、SDHが関連するそうです。褐色細胞腫でなく頸動脈小体腫瘍のようなparagangliomaでもカテコラミンを産生することがあり、褐色細胞腫様の循環動態変化をきたす可能性があるということになります。問題点は多発性があることとSDHを持っていると悪性化の可能性が非常に高くなることでしょうか。ということはSDHありなら悪性腫瘍に準じたフォローと十分な全身検索(褐色細胞腫の後発部位だけではなくparagangliomaの後発部位、すなわち頭蓋から骨盤まで)が必要ということなのでしょう。

 本日から心臓血管麻酔学会の年次集会が始まります。興味がありますが、本日は責任番のため行けません。明日面白そうな分野をかいつまんでまわってみたいと思います。

                             

平田学

 



mh5963ya at 06:14│Comments(0)

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