PDPHに詳しくなる2やっちまったなー!

2015年01月10日

PDPHに詳しくなる?3

 元日、2日の京都市内の2日にわたる大雪はJPCZによる雪雲によるものだと思います。JPCZとはJapan sea Polar air mass Convergence Zoneの略です。日本海寒気団収束帯といわれます。私のイメージとしては台風が近づく1日から2日前に大雨や突風をもたらすにいわゆる外側の雲=弧状の収束帯に似ているなという印象です。大陸から日本付近に吹いてくる寒気は中国国境に近い北朝鮮にある白頭山付近で2分され、その後日本海中部で収束します。風が収束するところでは雲が発達し、これが局地的な大雪をもたらします。この局地性を裏付けるよう、3日の日に東海道新幹線に乗った人は、新大阪付近では全く雪がなかったのに天王山を左手に越えるあたりから残雪を認め、京都市内に入った途端、雪の量が激増したのを見かけたと思います。これほど局地性があるのも特徴です。収束帯進行方向の左側では反時計まわりの渦度をともなった積乱雲が発達することがあり、台風の時は収束帯の西側、JPCZでは東側に激しい降雨(降雪)や時として竜巻を含む突風をきたすことがあるそうです。不思議なのは、厳冬といわれた昨年はJPCZがぶれることなく北陸以北にかかることが多く、南に移動しても若狭湾付近までで、名古屋市内に降雪をきたすことはあっても、京都市内ではこの機序による降雪がなかったことです。ちなみに昨冬の京都市内の積雪は南岸低気圧によるものが主でした。根拠はありませんが、このJPCZのぶれこそ、エルニーニョ現象が関与している可能性はないのでしょうか?この仮説が正しいならば、エルニーニョ現象が消退していない以上、もう一度くらいは京都市内でもJPCZによる大雪を見る可能性があるのではないでしょうか?

 

 今週の勉強会はなし。予演でした。O先生、今月フェニックスでおこなわれるSCCMのポスター発表でした。シンプルにまとまっていて見やすく、またoralも非常に聴きやすかった。かなり練習さてているのでしょう。 ビーフジャーキーをよろしく。

 

さて1.Post-dural puncture headache: pathogenesis, prevention and treatment, 2.Accidental dural puncture and post dural puncture headache in obstetric anaesthesia: presentation and management: A 23-year survey in district general hospital, 3.International Journal of General MedicineからPost-dural puncture headache.をちょっとしたネタにしてPDPHの治療についてざっと見てみようと思います。

治療なしでも85%6週以内に症状が消退する(1)としていますが、もちろん治療上ADPは特殊であると考えなければいけません。治療はCSFの置換、穿刺部の閉鎖および脳血管拡張の調整に分類できます(1)。よく症状安静を指示しますが、最近のメタ解析上は否定的と(3)。当院でも最近では離床はほとんど遅らすことはありません。カフェインは古くからある治療法ですが,否定的な意見もかなりあります。3では早期の中等度までなら75から80%ほど有効であるとしています(3)。一日500mgから1000mgをとるように勧めています(1,3)。カフェイン製剤の処方が困難なら、お茶、コーヒーで良いと思います。しかしコーヒー一杯のカフェイン含有量は100mg程なので、5杯以上のコーヒーを飲む必要があり、かなり大変だとおもわれます。玉露茶には150mg程含まれているので、これなら3杯程でしょうか。鎮痛薬も大事ですが、あまり大きくはとりあげられません。NSAIDSはあまり奏功しないようなイメージが強いと思います。対してアセトアミノフェンは有効性が高い、ただし用量上限近くまで投与しなければ有効とならない例があったり、帝王切開症例に併発しやすい肝障害に注意しなければならない点がやや煩雑です。PG産生が少ないのと、NSAIDSと同様COXを阻害しますが、アセトアミノフェンは脳内COX受容体に働くのがこの相違をもたらしているのでしょうか?他の薬物治療としてはACTH製剤(CSFの産生を亢進)(3)やスマトリプチン(脳血管収縮))(1)があげられていますが、日本では使いにくいと思います。特にADPのゴールドスタンダードはブラッドパッチでしょうか?ただし十分なICがもちろん必要です。PDPHの起こりやすい妊婦でですが、一回目の奏効率は70%前後、残りの30%の内2回目が効く可能性は80%程としています(2)3回以上はさらに施行にあったて十分なICが必要と考えますが、あまり一般的ではないとのこと。パッチに使う量は15から20mlまでと考えられるが、注入時に項部痛などが出現する場合はその時点で注入を中止する必要があると考えます。

                
      平田学



mh5963ya at 08:16│Comments(0)

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