2018年10月20日
研修医勉強会 実習編
今週水曜に気道に関わる麻酔の知識の実習編として, シミュレーションセンター内デハンズオン形式の実習をおこない, 研修医の先生に参加してもらいました。
マッキントッシュ型ブレード使用の気管挿管, マックグラスそしてエアウェイスコープによる気管挿管。ほぼ初めて扱うデバイスに興味津々の様子でしたが, 一番飛びついてくれたのはダブルルーメンチューブでした。片肺換気のしくみを, シミュレーターを用いて, 実際に肺の動きを見せながら説明すると小学生のように感動していました。
初めて声帯の観察を行ったのは確かスペインのガラシアだったと思います。残念ながらこのガラシアは声楽家で, 耳鼻科医でも麻酔科医でもありません。初めて直達鏡を用いて声門の観察をおこなったのはドイツのアルフレッド。そして1913年に光源付き直達喉頭鏡の開発, これがのちにミラー型喉頭鏡ブレードの開発に繋がっていくこととなります。ミラー型喉頭鏡ブレード開発後2年, マッキントッシュ型喉頭鏡ブレードが開発されることとなり, 上顎歯の保護が図られることとなります。この一連の歴史話を研修医の先生に熱心に話していたのですが, 当の先生方は全く興味がないらしく, マックグラスの挿管にいそしんでおりました。
次回はラボ形式で換気法の違いについて説明できればと思っています。
平田 学
mh5963ya at 08:03│Comments(0)