熱くならない若芽の成長2

2020年07月17日

Reboot

 私たち(というより私)が学んできた基礎医学系の知識はRebootの必要性があると思わざるを得ません。恥ずかしい話、Toll like Receptor(TLR)が自然免疫担当細胞にほぼ備わっており、これが実は感染防御のファーストラインに関わっているとは。漠然とは知っていましたが、昨今の時世まで、認識することがありませんでした。まあそもそも免疫学の講義で、自然免疫に関わる講義等はほぼなかったと記憶しています。えっ、お前講義に出ていなかったからじゃないのとほぼほぼ正しいツッコミを入れられてしまいそうですが。今までのイメージとしては、好中球やマクロファージ等のちょっと威勢のいい若い衆が、風来坊をよそ者とみると見境もなく、ちょっかいを出しているようなイメージでした。いやいや実は彼らはTLRという顔認証で認識したのちNETsで捕まえたり、ファゴサイトーシスで噛みついたりしていたのでした。ちょっとしたIT系インテリです。ただおそらくTLRという顔認証システムは進化中でまだ制度が低く、特異性が低いために、他の病態(重症敗血症など)でこれらの細胞の暴走を促進し、免疫擾乱(アクセルを踏んだらよいのか、ブレーキを踏んだらよいのかわからなく混乱する状態)をきたしてしまうのでしょうか?感染の初期においてはこれら自然免疫系の兵隊達がフロントラインに立ち、急場をしのぎ、その後T,B cellの精鋭部隊が到着し、フロントラインの兵隊達に後方に下がるよう指令をくだすとともに、抗体等を用いて精密攻撃を開始する。この時桶狭間のように奇襲を受けるとコロナで起こるように、戦線が大混乱することとなるのでしょうか?おそらく自然免疫系と獲得免疫系には強いリンクがあるはずですが、コロナはこの部分にも強く影響し免疫擾乱を助長しているのかもしれません。

  成熟B cellは遺伝子再構成で、億の単位の抗原に対応する抗体産生を可能とするようです。ただ抗原の数は無限。普通に考えると対応できない抗原が生じる可能性があると思われます?B cell以外に免疫記憶細胞があってもおかしくないのでは?妄想するに、最も適しているのは数も多く、まさしく記憶のプロである脳神経細胞でしょうか?ただB cellが脳神経細胞情報伝達する上で傷害となるのは強固な脳血液関門。ただ情報はここを通過する必要性はない。リンパ球は末梢神経にアクセスすることが可能ではなかったでしょうか?それが可能であれば、末梢神経経由で脳神経細胞に情報伝達をすることができそうです。もし脳のような高容量媒体に情報ストックが可能なら、抗体系程迅速性はないでしょうが、強力な免疫記憶バンクのとして役割を果たすことができるのではないでしょうか?

                        平田 学

 

 



mh5963ya at 07:31│Comments(0)

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