ムシをムシできない見えると見えぬ

2021年05月08日

中年麻酔科医の頭のリハビリは大変

 慢性期症例の一般病棟でのウィーニングが難しいのに気づきました。以前の経験はICUでの急性期の症例が大半で、可否判断が早期に可能でした。そしてやはり強力なのは、絶え間ない人の目と強力なモニター。まったく別物です。フレイルに似た病態がウィーニングを困難にしています。まだまだ栄養、感染管理、リハビリについての知識が不足していると痛感します。この年にして気づかされることもある。

 ただ以前から気にしているように、COVIDの対応で看るのが難しくなるICUSCUの人工呼吸器つきの患者さん方が、一般病床に押し出されて行くのは必須で、この方々の予後改善に関与すべく私のようなRST初心者も関与しなければならないと自負しています。

 トンネルの入り口には必ず出口があるはずです。まだまだかすかな光かもしれませんが、その先に広がるまばゆい風景を思いうかべながら、進み続けていきましょう。

 

                          平田 学



mh5963ya at 12:21│Comments(0)

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