対極に部下の手柄は上司の手柄?

2013年09月26日

適財適所

 午前0時を回りました。疲れのせいか少し寝入ってしまいました。きょうも当医局員達は非常によく頑張ってくれました。感謝です。当科の医局員には日々それぞれ役割があります。麻酔管理を担当するもの。緊急手術に備え待機(最近忙しい日は日勤帯より軽めの麻酔業務に従事してもらうこともあります)している待機番(夜間の場合はオンコールにあたります)。麻酔管理業務を統括し業務割り振りを行うスーパーバイザー、日替わりであり必ずしも部長が行っているわけではありません。スーパーバイザーを補助するアシスタントスーパーバイザー。外来担当。外来といっても当院ではペインクリニックは現時点では行っておらず術前外来のみです。外来の補助を行う術前補佐係。またICUの担当は救急ICU日勤1名、院内ICU日勤1名。余裕がある日は両者の監督上級医。院内ICUは夜間は当直者を当科から出しています。
 外来の話がでましたが、目的は手術の少し前から患者さんに麻酔の方法、リスクについて説明をおこない理解を深めて頂くとともに術前の不安を少しでも解消していただくことです。以前は前日に麻酔担当医が訪床し、その場で麻酔法、リスクについて説明を行うという方法をとっていました。患者さんにとっては唐突な話で、主治医が手術の詳しい内容についてまだ説明していない状況であると患者さんの混乱を招く場合もありました。その結果多大な時間を割いての説明が必要であったり、主治医同席での説明が必要となったりしました。そこで6年程前より、定期手術は1~2週間前を目安に外来で前もって説明するようになりました。外来を早めに設定することにより、主治医も手術の概要についてはあらかじめ患者さんに話をしてくれています。外来に来られた患者さんにはまず麻酔管理についてまとめられた10分ほどのビデオをみていただきます。その後外来担当医が説明を行います。ここで問題点が生じた場合、たとえば失神の既往がありその原因がはっきりしない場合などは依頼科外来担当医を通し精査を行い、手術前日までに評価確認とリスク説明のため外来説明をもう一度設けます。手術前日は翌日のスーパーバイザーが外来を担当し、初診時あるいは患者さんによっては再診時も含みますが、説明補足を行います。また外来ではありませんが、麻酔担当医は直接病棟に赴き患者さんの診察を行うとともに状況においては上記の麻酔説明の補足を行います。スーパーバイザーは手術前日から当日の朝にかけて担当医と個別協議を行い麻酔管理対策を立てる形をとっています。術前の患者さんとのコミュニケーション形成の機会に関して当院では3回以上を設けています。
これは"目に見える麻酔科医"を実現していくための表現型であるだけではなく、安全管理上のメリットもあります。初診時前に外来業務を円滑にすすめるために外来補佐担当がカルテ診を行っています。まずここで問題がピックアップされる可能性がかなりあります。また初診担当者は患者さんに実際に面会することにより新たな問題点を見つけ出すかもしれません。そこをすり抜けても前日のスーパーバイザーによる確認時、最終的には担当医の訪床時に問題点が把握される可能性が高い。この4つの関所(場合によっては以来科の先生のチェックも入っているので5つかもしれない)で術前リスクを捉えようとしています。余談ですが術後の回診は当日が麻酔担当医、翌日がスーパーバイザーですので、当院では麻酔科管理で手術を受ける患者さんは少なくとも延べ5人の麻酔科医と顔をあわせることとなります。
 今日も役割にかかわらず全員文句も言わず楽しそうにに働いてくれました(いろいろ難しい症例もありましたが)。これがこの医局の宝であると手前味噌ながらつくづく思います。適材適所ではなく適財適所です。

       あしたの平日宴会(麻酔科ローテを終了する研修医の先生のお疲れさん会)
   にそなえそろそろ帰宅しなければならない麻酔科医                                    平田学
 

mh5963ya at 01:46│Comments(0)

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