2014年02月

2014年02月01日

昨日は2題

さて昨日は慣例の金曜抄読会でした。先週は症例検討会としたため、今週はタイトでしたが、2題としました。2つともICUをロテートしてくれている研修医2年目の先生の発表。一題はA randomized, double-blind, placebo-controlled, Phase 2b study to evaluate the safety and efficacy of recombinant human soluble thrombomodulin, ART-123, in patients with sepsis and suspected disseminated intravascular coagulation. Critical care medicineより。敗血症関連ですが、やはりリコモデュリンの有効性は海外では証明されない報告が多い。合併症に対する安全性は大丈夫そうと。ただ重症群にかぎってはリコモデュリンの有用性を好意的に記載してくれている。つきなみだが、症例集積し、背景別、かつ層別化後に評価が必要ということか?対プラセボなので、リコモデュリンに好意的な私にはつらいなという感じです。もう1題はcritical careからTiming of renal replacement therapy initiation by AKIN classification system AKIN stage分類のクラス3において24時間以内にRRTをはじめたものを早期介入群とし、それ以降のものを晩期介入群として死亡率、人工呼吸期間、ICU在室期間を比較した。後方視研究のためpropensity score matchingを行って背景補正をしている。Early群の方がいずれのエンドポイントにおいても優れているという結果。RRT介入基準はK値や代謝指標等renal indicationに基づいている。補正は行われているが、早期介入群では血圧が低く、晩期群では循環作動薬を用いている症例が多いという特徴を考慮すると、もちろんRRT前の炎症性サイトカイン値に関する情報がないので断定はできないが、もし早期群の低めの血圧にそれらが関与していたとすると、早期介入群は結果的に、non-renal indicationの意味をもって、RRTが行われた可能性があることを否定できない。またCKDacute on chronic を除外するため、RRT前のCr1.4mg/dlをカットオフ値としている。しかしこの値だと、60歳男性でeGFR値は40程となり、ステージ3となり、除外には比較的緩い基準となる。 2人の発表ともなかなかツボをついていました。

 本日は気温もあがりそうなので、歩きで帰ります。

                                        平田 学



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