変性風誤算け?

2013年10月14日

X-discharge

先日聴かせていただいた京都敗血症治療セミナーについて。

昼間は麻酔科の責任番という役割で、病院に一応顔を出しました。日勤帯の緊急手術の2件目は私が担当となるところでしたが、虫垂切除のみで、当日のオンコールがICUの日勤者の補助のもと施行しました。もちろん干渉はせず。夜は早剥がありましたが。

 夕方は事務的雑用を生じたため、桧垣先生のレクチャーには間に合いませんでした。谷口先生の鎮静の話。谷口先生は血液浄化で有名なはずですが、この日は鎮静にフォーカスされたお話。ICU、敗血症治療時の鎮静は何が向いているのか?DEXを押していらっしゃいました。ただDEXのみでの鎮静は不十分であるので、その併用薬としてはプロポフォールあるいはミダゾラムを用いることとなります。鎮静薬の抗炎症作用に着目されており、その点からするとミダゾラムよりはプロポフォールのほうが好ましいとのこと。麻酔科領域でもプロポフォールの抗炎症作用は報告されていますが、DEXとの併用によりより抗炎症作用が増強され、重症敗血症の鎮静に適し、その予後まで改善する可能性があるのは非常に興味深い話でした。心臓大血管の術後はSIRS予備段階である症例も多く、その観点からすれば心肺離脱後循環が安定し次第、プロポフォールとDEX(術中は保険適応ではないですが)の投与を開始するのは、その後の炎症カスケードを抑制する上で役立つ可能性がないでしょうか?

 垣花先生のお話もいつも通りスマートでした。私的に興味深かったのはトロンボモデュリンがHMGB1の血中濃度を下げることでした。HMGB1は致死的メディエーターの一つとされ、敗血症時の治療標的になりつつあります。血液浄化領域では膜の問題はあると思いますがCHDFあるいはPMX-DHPの有用性が報告されています。私見で批判を受けるかもしれませんが、トロンボモデュリンも保険上限や副作用の問題がありますので、臨床使用量では急性期予後を改善できるほどHMGB1血中濃度を低下させることができないのではないでしょうか。そういった場合RRTとの組み合わせにより効果的に濃度低下を期待することができないか、さらに飛躍しすぎかもしれませんが併用するRRTの抗凝固薬としてトロンボモデュリン単独使用(有効血中濃度に達するまで時間がかかるそうですが)が可能なら、他の抗凝固薬併用による出血合併症を減らせる可能性があるのではないでしょうか?

 

昨日のdyspneaは軽減しましたが、nasal dischargeが治まりません。抗原暴露を減らすためというよりバカボンパパのような鼻水を隠すため本日はマスクをしてつまみを買いにゆきます。

 

ジャージにマスクでも怪しい人ではありません    平田学



mh5963ya at 13:08│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
変性風誤算け?